日本の英語教育はもう終わってる？失敗と言われる理由と今すぐできる子供向け英語対策

子供の英語教育を考え始めたとき、ふと目にした「日本 英語教育 終わってる」「日本 英語教育 失敗」という言葉。

ちょっとショックだけど…気になりますよね。

実際、「使える英語が身につかない」「受験対策ばかり」「話す練習がない」といった問題は、長年指摘され続けています。

でも、だからといって子供たちの英語力まで『終わってる』と決めつける必要はありません。

学校教育の限界を補う方法は、家庭の中にもたくさんあります。

この記事では、日本の英語教育が「終わってる」「失敗」と言われる理由を整理しながら、これからの時代に子供が英語を身につけるために、家庭でできる実践的な対策をご紹介します。

親が英語を話せなくても大丈夫！

子供が「英語って楽しい！」と思える環境づくりは、今すぐ始められます。

日本の英語教育が『終わってる』『失敗』と言われる理由とは？

日本の英語教育が「終わってる」「失敗」と言われる背景には、いくつかの根深い課題があります。

ここでは、特に子供たちの英語力に影響する4つの課題を整理して解説します。

① 英語を「使う練習」がほとんどない授業

日本の英語授業では、文法や単語の暗記、教科書の精読が中心です。

実際に英語を話したり聞いたりする「アウトプット」の時間は非常に少なく、英語を『使う』ことを前提にしていない教え方が主流です。

文部科学省が令和6年度に実施した「英語教育実施状況調査」によると、高校の英語授業で「授業の半分以上を英語で行っている教師」の割合は全国平均で41.6％にとどまっています（※1）。

地域によって差はありますが、全国的にはまだ英語を使う授業が十分に浸透していないのが現状です。

私の友人も、子供の授業参観に行った際、先生がほとんど日本語で進行していたのを見て「これで英語が話せるようになるのかな…」と不安を感じたそうです。

教科書の音読や文法の説明が中心で、生徒が英語を話す場面はほとんどなかったとのこと。

この話を聞いて、私自身も「学校だけで英語力を育てるのは難しいのかな…」と感じました。

※1：文部科学省「令和6年度 英語教育実施状況調査」より

公式サイトはこちら ➡ https://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/1415043_00013.htm

② 英語に触れる時間が少なすぎる現実

英語は「聞いたり話したり」することで身につく言語です。

でも、日本の学校では英語の授業は週に1〜2回程度しかなく、しかもその多くが教科書の読み取りや文法の説明が中心。

音声を使った学習や、実際に英語を話す時間はとても少ないのが現状です。

文部科学省の調査によると、中学3年生の約52％が英検3級以上の英語力を持っているとされています（※2）。

ただし、これは「読む・書く」力を測るもので、英語を話す力があるかどうかは別の話です。

英語に触れる時間が少ないままでは、「使える英語」はなかなか身につきません。

英語を話せるようになるには、もっとたくさん聞いて、話す練習をすることが必要です。

※2：同上調査「中学校卒業段階の英語力に関する達成状況」より

公式サイトはこちら ➡ https://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/1415043_00013.htm

③ 受験対策ばかりで、使える英語が身につかない

日本の英語教育は、試験のための勉強が中心になっています。

高校や大学の入試では、「読む」「書く」力が重視されていて、「話す」「聞く」力はほとんど評価されません。

そのため、英語を実際に使えるようになることよりも、「テストで点を取ること」が目的になってしまいがちです。

これでは、英語を使ってコミュニケーションする力はなかなか育ちません。

さらに、TOEICのスコアが高くても、英語を話せるとは限りません。

というのも、TOEICは「聞く」「読む」力を測るテストで、「話す」「書く」力は別の試験で評価されるからです。

そのため、点数が高くても英語で会話ができない人も少なくありません。

実際、SNSでもこのような声がありました。

しかし900点取れてもネイティブの日常会話が聞き取れないのはマジ

TOEICの点が低い = 英語できないは事実だと思うけど、

TOEICの点が高いからといって英語ができるとは限らないと思う

引用元：X

このように、TOEICのスコアと実際の英語力にギャップを感じている人は少なくありません。

英語力を正しく見極めるには、「話す」「書く」といった実際に使う力も含めて、バランスよく判断することが大切です。

スコアはあくまで一つの目安。

それだけで英語力を決めてしまうと、実際に使える力とは少しズレが生まれてしまうこともあるのです。

④ 先生の英語力が足りないと、子供も伸びにくい

文部科学省は、英語の先生の英語力を高めることを目標にしています。

しかし、英検準1級以上（CEFR B2レベル＝日常会話や仕事である程度スムーズに話せる力）を持つ先生は、全国的にまだ少ないのが現状です（※3）。

また、ALT（外国語指導助手）もうまく活用されていないケースが多く、授業前の打ち合わせがほとんどなかったり、ALTがほとんど話さないまま授業が終わってしまうこともあるようです。

本来ALTは、生徒が「生きた英語」に触れる貴重な存在ですが、先生との連携がうまくいかず、その力を十分に活かせていない学校も少なくありません。

こうした状況の背景には、先生自身が英語力や指導に不安を感じているケースもあるのかもしれません。

英語を話すことに自信がないと、生徒に「英語って楽しい！」という気持ちを伝えるのは難しくなってしまいます。

英語を使う楽しさや、伝わる喜びを授業の中で自然に感じられるような環境が、少しずつでも広がっていくことが望まれます。

※3：文部科学省「英語教員の英語力向上に関する目標設定」より

公式サイトはこちら ➡ https://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/1343704.htm

日本の英語教育が『終わってる』『失敗』？海外との違いを徹底比較！

海外では、英語が日常の中に自然と溶け込んでいる国がたくさんあります。

実際、世界的な英語力ランキングでも日本は下位に位置しており、教育現場でも課題が指摘されています。

下の図は、EF英語能力指数（EF EPI）2024年版の調査結果です。

【EF EPI 2024年版 英語能力ランキング（抜粋）】

順位	国名	スコア	能力レベル
1位	オランダ	636	非常に高い
2位	ノルウェー	610	非常に高い
3位	シンガポール	609	非常に高い
50位	韓国	523	標準的
92位	日本	454	低い

• 日本は前年の87位からさらに順位を下げ、過去最低の92位に。
• アジア地域では23か国中16位で、「英語力が低い国」に分類されています。
• 首位のオランダは6年連続で1位を維持しており、英語教育の成果が安定して高いことがうかがえます。

出典： EF英語能力指数（EF EPI）2024年版公式サイト

ここでは、海外の英語教育と日本の現状を比較しながら、どこに差があるのかを探っていきます。

英語教育が早い時期から始まっている国が多い

海外では、小さいうちから英語に触れるのが当たり前になっている国がたくさんあります。

たとえば韓国では、2001年から小学3年生で英語が必修科目になりました。

オランダでは、5歳ごろから英語に親しむ授業を行う学校もあり、早期教育が広く浸透しています。

こうした国々では、「英語は勉強するもの」というより、「日常の中で自然に使うもの」として扱われています。

言葉を覚える力が高い幼児期に英語を始めることで、発音や聞き取りの力が育ちやすくなるとされており、これは「臨界期（言語を習得しやすい時期）」という言語学の考え方にも基づいています。

実際、英語の歌や絵本を楽しんでいる子供たちは、知らないうちに英語の音に慣れていくように感じます。

私の家庭でも、子供が英語のアニメを見ながら自然に単語を口にするようになり、「あれ、いつの間に覚えたの？」と驚くことが何度もありました。

日本でも2020年度から小学3年生で「外国語活動」が始まり、小学5年生から英語が教科化されましたが、授業時間や内容はまだ限られているのが現状です。

こうした違いが、英語力の差につながっている可能性は十分にあると感じます。

授業時間・回数が多く、実践的

海外の英語授業は、週に複数回行われるのが一般的です。

たとえば韓国では、小学3年生から英語が必修となり、週2〜3回の授業が標準的。

オランダでは週3〜5回の英語授業を行う学校もあり、英語漬けの環境が整っています。

日本では週1〜2回程度が多く、授業時間の差は歴然です。

さらに、授業の内容にも違いがあります。

日本では文法や訳読が中心になりがちですが、海外では会話・ディスカッション・プレゼンテーションなど、実際に英語を「使う」活動が重視されています。

英語を話すことが日常の一部になっているため、子供たちは自信を持って英語を使えるようになります。

シンガポールでは英語が公用語として使われており、授業だけでなく家庭や街中でも英語に触れる機会が豊富です。

こうした教育制度や、日常の中で英語に触れる文化の違いが、子供たちの英語力に少しずつ差を生んでいるのかもしれません。

環境が変われば、英語との向き合い方も自然と変わってくるんだなと感じます。

学校外でも英語を使う機会が豊富

海外では、学校以外でも英語を使う機会が豊富にあります。

英語のテレビ番組やゲーム、地域の国際交流イベントなど、日常の中で自然に英語に触れられる環境が整っているのです。

たとえばオランダでは、英語の番組に字幕をつけて放送することで、子どもたちのリスニング力を育てる工夫がされています。

家庭でも、親子で英語の動画を観る習慣がある家庭が多く、学校の学びと家庭学習がうまくつながっています。

「遊びながら英語に触れる」ことが、子どもたちにとって自然な学びにつながっているようです。

日本の英語教育が『終わってる』『失敗』？今できることから未来へ

英語教育には、まだ見直せる部分があるのかもしれません。

ここでは、今できる工夫を中心に、これからの改善のヒントを少しずつ考えてみたいと思います。

① 英語を「科目」ではなく「スキル」として扱う

英語をテストのための教科としてではなく、コミュニケーションの道具として扱うことが大切です。

「話す・聞く・読む・書く」の4技能をバランスよく育てることで、実際に使える英語力が身につきます。

「英語で伝えたいことがある」という気持ちが、学びの原動力になるのかもしれません。

私の知人は、海外の友人とSNSでやり取りをするようになってから、自然と英語表現に慣れていったそうです。

伝えたいことがあるからこそ、辞書を引いたり、言い回しを調べたりする時間も楽しく感じられたと話していました。

② 英語は「覚える」だけじゃなく、使ってみることが大切

単語や文法を覚えるだけでは、英語を使えるようになるのはなかなか難しいものです。

学んだことを実際に使う場面があると、理解が深まり、自然と記憶にも残りやすくなります。

ペアでの会話練習やスピーチ、オンライン英会話など、アウトプットの機会を意識して取り入れることが効果的です。

家庭でも、親子で英語を使う時間を少し持つだけで、自然に話す力が育まれていきます。

「覚える」だけでなく、「ちょっと話してみる」ことで、英語がぐっと身近に感じられるようになるかもしれません。

③ 先生が安心して英語を使える環境づくり

英語の授業をより良くするためには、先生自身が英語に自信を持って取り組めることが大切です。

そのためには、英語力の向上や指導方法の研修など、先生を支える仕組みが必要です。

ALT（外国語指導助手）との連携や、英語を使った授業づくりのサポートがあると、現場の雰囲気もぐっと良くなります。

文部科学省では、先生の英語力をCEFR B2レベル（英検準1級相当）以上にすることを目標としていますが、まだ達成には時間がかかっているようです。

先生が楽しそうに英語を話している姿は、子供たちにとって何よりの刺激になると思います！

「英語って楽しそう」と感じられるような空気づくりが、学びの第一歩になるのかもしれません。

④ デジタルの力で、英語にふれる環境をもっと身近に

最近では、バーチャル英語タウンやAIトレーナーなど、デジタル技術を使った学びの方法が広がっています。

こうしたツールを活用することで、子供が自分のペースで英語にふれながら、少しずつ慣れていけるような環境も広がっています。

時間や場所にとらわれず、家庭でも気軽に取り入れられるのがうれしいポイントです。

さらに、オンライン英会話などのサービスも、英語を使う場面を増やす方法として注目されています。

我が家では、子供が画面越しに楽しそうに英語を話している様子を見て、私自身も「英語って楽しいものなんだな」と感じることが増えました。

家にいながら世界とつながる体験は、子どもにとって新鮮で、よい刺激になるように思います。

英語教育は家庭から！今すぐ始める、子供の未来につながる習慣

英語の学びは、学校だけに任せるものではありません。

家庭の中でも、ちょっとした工夫や声かけで、子供が英語にふれる機会を自然に増やすことができます。

「うちの子に英語はまだ早いかも…」「親が英語できないから不安…」そんな気持ちがあっても大丈夫。

できることから少しずつ始めていくことで、子どもの英語力はゆっくり、でも確実に育っていきます！

ここでは、家庭で意識できる3つのポイントをご紹介します。

どれも特別な準備は必要なく、日常の中で取り入れられるものばかりです。

親子で一緒に楽しみながら、英語との心地よい距離をつくっていきましょう。

英語の音にふれるのは、いつからでも遅くない

英語の音に慣れることは、何歳からでも始められます！

幼児期はもちろん、小学生になってからでも、耳はしっかり英語のリズムや発音を吸収してくれます。

英語の絵本を読み聞かせたり、英語の歌やアニメを一緒に楽しんだりするだけでも、自然と耳が英語に親しんでいきます。

意味がわからなくても大丈夫。

「英語の音って楽しいな」と感じることが、学びの第一歩です。

私自身、子どもが英語の歌を口ずさむようになったとき、「始めるタイミングより、続けることが大事なんだな」と実感しました。

家庭の中で、無理なく、楽しく。英語との距離を少しずつ縮めていきましょう。

学校外で英語に触れる場をつくる

英語は、机に向かって勉強するだけのものではありません。

「楽しい！」と感じる体験の中でふれることで、子どもの英語への意欲はぐっと高まります。

英語イベントやワークショップ・英語で遊べるアプリなど、学校以外にも英語にふれる場はたくさんあります。

我が家でも、英語のゲームアプリを一緒にやってみたら、子どもが「もっとやりたい！」と自分から言い出したことがあり、驚いたと同時にうれしくなりました。

親が英語を話せなくても、心配はいりません。

「一緒に楽しむ」ことが、子どもにとっては何よりの安心と励ましになります。

まずは気軽に、親子で英語にふれる時間をつくってみましょう。

オンライン英会話という心強い選択肢

英語は「覚える」だけでなく、「使ってみる」ことで、ぐっと身近になります。

最近では、子ども向けのオンライン英会話サービスが充実していて、家庭にいながら英語を『使う』体験ができるようになりました。

画面越しに先生と話すことで、英語が「勉強」から「コミュニケーション」へと自然に変わっていくのを感じます。

我が家ではこども専門オンライン英会話「QQキッズ」を利用していますが、子供を教えるための専門トレーニングを受けた先生がレッスンを担当してくれるので、初めてでも安心できました。

また、ゲーム感覚で進むので、子供が飽きずに楽しめる工夫がたくさんあるのも魅力です！

「親が英語を話せなくても大丈夫かな…」と不安に思う方も、QQキッズなら日本語サポートも充実しているので安心です。

QQキッズは1回25分のレッスンなので、夕食前や習い事のない日のすき間時間にぴったりだと感じています。

送迎も不要で、天気の心配もなし。

通学型より時間に余裕ができるぶん、私も気持ちにゆとりが生まれました。

忙しい日常の中でも、無理なく続けられるのが嬉しいポイントです！

まずは気軽に体験してみるのもおすすめです。

お子さんの反応を見ながら、ゆっくり始めてみることで、自然と英語との距離が縮まっていきますよ。

日本の英語教育に関するよくある質問と疑問

ここでは、日本の英語教育に関するよくある質問や疑問をご紹介します。

Q1．日本の英語教育って本当に意味ないの？

完全に意味がないわけではありませんが、課題は多くあります。

文法中心の授業や英語を話す機会の少なさ、先生の英語力のばらつきなどが原因で、「使える英語」が身につきにくいのが現状です。

ただし、最近は教育改革やオンライン英会話などの選択肢も増えており、家庭でのサポート次第で子どもの英語力を伸ばすことは十分可能です。

Q2．日本の英語教育を受けても、英語が話せないのはなぜ？

実践の場が少なく、「使う英語」を学ぶ機会が不足しているからです。

文法や読解中心の授業では、会話力が育ちにくく、英語を話す経験がほとんどないまま卒業するケースも多いです。

英語は実際に使ってこそ身につくため、家庭やオンライン英会話などで補うことが効果的です。

Q3．日本の英語教育の現状と課題を教えてください。

読み書き中心の教育から「使える英語」への転換が進んでいますが、課題も多く残っています。

現状では、文法や読解に偏った授業が多く、話す・聞く力が十分に育ちにくい傾向があります。

また、先生の英語力やALTとの連携不足、実践の場の少なさなどが課題とされています。

今後は、コミュニケーション重視の授業や家庭でのサポートが、英語力向上の鍵となります。

Q4．小学校から英語を始めても効果はあるの？　

はい、英語への抵抗感が少なくなり、耳や発音の力が育ちやすくなります。

早い段階で英語にふれることで、「英語＝勉強」ではなく「英語＝コミュニケーション」として自然に受け入れられるようになります。

ただし、継続的な実践や家庭でのサポートがあると、より効果的です。

Q5．日本人が英語ができない理由は何ですか？

学校教育が「使う英語」よりも「知識重視」だからです。

文法や読解中心の授業が多く、実際に話す・聞く機会が少ないため、英語を使う力が育ちにくいのが現状です。

英語は実践を通して身につくため、日常的にふれる環境づくりが重要です。

【まとめ】子供たちが英語を味方にできる未来のために

日本の教育制度だけでは、英語を『使える力』として身につけるのが難しい場面もあります。

だからこそ、家庭でのちょっとした取り組みが、子どもの未来を大きく変えるきっかけになります。

英語にふれる時間を少しずつ積み重ねることで、「楽しい」「伝わるって嬉しい」という気持ちが育ち、自信や可能性につながっていきます。

親ができることは、完璧に教えることではなく、そばで見守り、応援すること。

家庭の中で英語との距離を縮めていくことで、『日本の英語教育は失敗・終わっている』という感覚を、次の世代で終わらせることができるかもしれません。

無理なく、楽しく続けられる工夫を取り入れながら、英語との心地よい距離感を育てていけると素敵ですよね。